平成29年度研究体験実習(奥谷担当)

日 程
4月26日
全員(研究紹介・演習2)
5月24日
5月31日
6月 7日
7月12日
7月26日


研究体験
タイトル
酸化物透明導電膜の作製と評価
実施場所
工学部3号館103室
時限
5・6・7・8
研究分野・
キーワード
薄膜、酸化スズ、ドーピング、透過率、反射率
内  容
 一般にガラスは絶縁体ですが、その表面に酸化スズや酸化インジウムの薄膜(透明導電膜)を貼り付けると、電気が流れるガラスを作ることができる。この透明導電膜は、近年のエレクトロニクス産業の発展にともない、セラミック薄膜ヒーター、電磁波遮蔽ガラス、プラズマディスプレーパネル、モニター画面用静電防止ガラス等様々な用途があり、現代社会に不可欠なものとなっている。本研究体験実習では、実際に学生諸君にスプレー熱分解法によりガラス基板上へ透明導電膜を作製し、その電気的・光学的特性を評価する。あわせて透明導電膜に対し、社会的にどのような特性が求められているのか理解する。

スプレー熱分解法による製膜

課  題
 作製条件の違いにより、得られた透明導電膜の特性がどのように変化するか、実験データを整理して指定された期日までにレポートを提出してもらいます。
評  価
 研究体験の達成度を、実験への積極性および提出された課題レポートによって評価します。
準  備
 作業着 保護めがね A4レポート用紙 電卓
事前課題
 実習が始まるまでに各自で以下の計算をしておいてください。
原料1:di-n-butyltindiacetate (C4H9)2Sn(OCOCH3)2
原料2:ammonium fluoride NH4F
(計算1)原料1の0.2 mol/l エタノール溶液を100 ml 調製する。原料1は何g必要か。
(計算2)計算1で調製した溶液に、さらに原料2を添加して[F] / [Sn] = 1.6 (モル比)のエタノール溶液を調製する。原料2は何g必要か。
 なお、原料の純度は100 %とし、溶質の量は溶媒に比べわずかであるので、溶媒の体積変化は無視してよい。


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